デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ【FC】
ゲームはプレイしたことがない。ただ、女神転生ⅡのテレビCMがかっこいい、という話。
放映時期
実際にテレビでCMを見たのは2、3回だけだったと思う。また何かゲームのCMだろうとは思ったが、女神転生Ⅱだとは認識していなかった。
テレビ朝日の土曜19時のアニメ枠で流れていたCMだった気がする。「悪魔くん」の枠。念のため、女神転生Ⅱの発売時期と悪魔くんの放映していた時期を調べたら、ちょど同じ時期でどうやら合っていそう。
関係ないが「悪魔くん」のOPの曲も映像もかっこいい。
CMの内容
BGMは何かを逆再生した不気味な感じ。白黒な色味、ビルの廊下を一人称視点で、右に左に進んでいく。途中でドアが打ち破られ右から悪魔らしきものが出現する。
そこをやり過ごし、左に曲がり突き当り、ビルの壁が壊れていて、その隙間の下の方からスーッといかにも悪魔らしい翼のある悪魔が、荒廃したビルを背景に出現してくる。
そこまでいくと、ゲーム画面となり、魔法陣上に悪魔が表示される......
とても短いCM......
はぁ~~。いま思い出してもため息がでるほど、かっこいい!
偶然みつけたCM集
「あのCM、なんのゲームだったんだろう」「もう一度見たいな」とずっと思っていた。そう思いながら、その後、女神転生Ⅰ、真・女神転生シリーズ、デビルサマナーシリーズ、ペルソナシリーズ。。と各種プレイしていったが、たまたま女神転生Ⅱだけはやったことがなく、気が付かないままだった。
そんな中で、動画サイトで何の気なしに懐かしいゲームCMを集めたものを見て、このCMを見つけた。
今でも定期的にこのCMを見てしまう。
(CMのシーンイメージをドット絵で描いて、追記してみたが、思いの外、悪魔の絵が不気味になってしまった。。)
スーパーマリオブラザーズ【FC】
小学生の頃、親戚からカセットをゆずってもらってプレイした。
ゲームミュージック
初めてゲームミュージックのカセットテープを買った(買ってもらった)のがスーパーマリオブラザーズだった。
当時ヤマハのエレクトーンスクールに通っていて、そのスクールが二階にあり一階はレコード店になっていた。スクールが終わって親が迎えにくるまで時間があるときには、このレコード店で時間を潰していた。そこでスーパーマリオのカセットテープを見つけた。黒い背景にマリオのドットが描かれただけのシンプルなジャケットでかっこよかった。親にねだってみたら以外にすんなりと買ってくれた。
こんなデザインのカセットだったと思う。
このカセットテープ、サントラではなくてアレンジ集だった。もうカセットの現物は手元になく、一部の曲の出だししか覚えていない。「わたーしーはー、ららら、ぴーちーひめー♪」とスーパーマリオブラザーズの海のステージのBGMメロディにのせて女性の声で歌う。はじめてカセットテープでゲーム音楽を楽しむ形もあるのだと知って、ゲームミュージックに興味津々になった。それで学校の友達にもこういうのがあるんだよ、と無性に教えたくなった。
私の住んでいた町は、漁業が盛んだった。そのため町のあちこちに海の安全を守ってくれる金毘羅さんのお堂がたくさんあった。友達(なおみちゃん)の家の前にもお堂があった。なおみちゃんちに遊びに行く際には、お堂にお参りしてから行く。その日もマリオのカセットテープをポケットに入れて、お堂にお参りしてからなおみちゃんちに行った。ワクワクしながらなおみちゃんちのカセットデッキを借りてテープを流した。反応はいまいちだった。そうなるとテープを意気揚々と聞かせたことが急に恥ずかしくなって、急いで片づけて、ポッピン(ゴムの弾力で高く飛び跳ねるちいさなおもちゃ)遊びに戻った。
こんなおもちゃでひっくり返してその反動で飛ぶ。
ゲームブック
しばらくして中古本屋で、スーパーマリオを題材にしたゲームブックをてにいれた。ゲームブックという存在も、ゲームミュージック同様にスーパーマリオではじめて知った。
そのマリオのゲームブックで遊んでいるころ、ばあちゃんが地元の銀行の粗品だと思うが、コンセントランプをもらってきた。コンセントに指すと小さな緑色の灯りが付くインテリア。この灯りだけを付け、夜、部屋の電気を消すと秘密基地感が出た。もっと閉鎖的な一人だけの空間を作りたくて、そのランプを覆いかぶせるように毛布をかぶる。自分だけしか入れないちいさな空間をつくった。そのなかでゲームブックを楽しんでゲームの世界に没頭していった。
攻略マンガ
わんぱくコミックスの必勝テクニック完ペキ版を良く読んでいた。そういったファミコン攻略マンガの中でも、少女マンガ家が書いたマンガもあった。攻略というか、ラブコメで例えばスーパーマリオブラザーズを題材にした「うえだ未知」先生の漫画とかがあった。その漫画の掲載誌に別の女性漫画家の同じくマリオを題材にした話しがあってずっと探しているけどどうにも見つからない。マリオがゲームの中から出てきて現実世界で迷子になって、それを頑張ってゲームの世界に返してあげる少女達のストーリーがかわいらしい絵柄で書かれていた。いつかまた読みたい。
裏技
中古本屋にあった攻略本から幻の9面にいけるあの有名な裏技を知った。ただ裏技を実行するにはテニスのカセットが必要だが持ってなかった。友達のさちこちゃんちにあったので、カセットを貸してほしいな、と思った。たださちこちゃんちに遊びに行くと明らかにさちこちゃんの母親には歓迎されてない空気が漂う。さちこちゃんにテニスのカセットを貸してほしいので持ってきて欲しいな、とお願いすることもできたが、そのあと、さちこちゃんの母親から、うちのお母さんに何かいわれるかも。。と思ってお願いするのはあきらめた。
この前、久しぶりに地元に帰った時に町内を散歩して、さちこちゃんちの前を通ると、庭でさちこちゃんの母親が庭の手入れをしていた。
なおみちゃんちは更地になっていた。なおみちゃんちの前の金毘羅さんのお堂は小さいころは立派なものに見えたが、よく見ると壁は赤く塗ったプレハブだった。質素なお堂でかなり痛んでいたが、お堂の中は綺麗にされていていた。
マニアックマンション【FC】
実際にプレイしたことは一度もない。
プレイしたかったけれど、発売当時は手に入れることができなかった。
「とる」や「つかう」など、コマンドを選択していくアドベンチャーゲームだが、移動は実際にキャラクターを操作・移動させながらゲームを進めていく。
攻略記事
よく覚えていないが、ファミ通かファミマガかマル勝ファミコン、いずれかの雑誌で、二色カラーのページのマニアックマンションの攻略記事をみた。
これまで遊んできたファミコンでは見たことがなかったポップでかわいいキャラクターが操作できて、いろんな謎解きがあるようで、一目見てプレイしたい!と思った。
ただ、ゲーム雑誌に掲載されているタイトルは、当然新作ばかりなので、ほとんど中古でカセットを買っていた私は、やったことのないゲームの攻略記事を繰り返し見て、どんなゲームなんだろうかと想像しながら楽しんでいた。
マニアックマンションもそうやって(想像して)楽しんでいただけだった。
後々ネットでこのゲームについて調べると、まったく想像していなかったぶっとんだストーリーで驚いた。(マッドサイエンティストにとらわれた恋人を救う、云々)
タイトル名
本当にどうししてかわからないけれど、「アタックマニアックマンション」とタイトル名をずーっと間違えて覚えていた。
ネットで検索ができるようになるころまで、間違いに気が付かなかった。もしかしてアタックアニマル学園と混同していたのかもしれない。
カセット探し
ゲーム雑誌でゲーム画面を見てから、どーしてもマニアックマンションを手に入れたい、気持ちをずっと持ち続けていた。
でも親に中古ファミコンカセットを扱う店に連れて行って欲しいとは積極的に言えなかった。車で1時間ぐらいかかる。
それに、その店のラインナップは少なく、マニアックマンションがある可能性も低い。その店に行って何も買わないと、それはそれで親の機嫌が悪くなった(ような気がしていた)。
そこで、なんとか自力で探そうと、隣町の、あるスーパーまで行くことにした。
当時そのスーパーでは何故か稀にファミコンを販売していた。
「今度の〇月〇日にファミコンを販売します」といったチラシが入る。
そのチラシを確認し販売日を狙って行くことにした。
親は共働きだったので平日の日中は家に居なくて、ばあちゃんが私の面倒を見ていてくれた。 その日はとても良い天気だった。
ばあちゃんにお願いしておにぎりをつくってもらって、銀紙に包まれたおにぎりをナップサックに入れて出かけた。なんとかマニアックマンションを手に入れたくて。
かなりの距離を歩いて目当てのスーパーに着いたけど、マニアックマンションは無かったと思う。
...というのはワゴンにカセットは入っていたのだが、店の人がすっとワゴン前にいるので、なんだか探しにくかった。
直接アタックマニアックマンションありますか?と聞く勇気もなかった。
仕方ないので、家の近くでおにぎりを食べてから帰った。
ちょっと悲しい気持ちになって、もうマニアックマンションは諦めようと思った。
双界儀【PS】
1998年発売の3Dポリゴンのアクションアドベンチャーゲーム。
ストーリーとしては、突然、富士山が爆発して、それをきっかけとするように、主人公の敵となる異形のものが日本各地に突然湧いて出てきて人を襲い始める。それを主人公含めた特別な能力を持った5人が倒して成敗しつつステージを進んで行く。各ステージではボスが登場して戦闘して勝利するとステージクリアだったはず。物語の各設定は日本神話とか陰陽道を基にされている、と思うけれど詳しくはわからない。Wikipediaみたら凄い情報量で全文見るのはあきらめた。。
ゲーム中、3Dポリゴンのムービーがたくさん入る。
ゲーム音楽・京野ことみ
ゲーム内音楽は菊田裕樹氏の作曲で今でもよく聞くぐらい好き。特にメニュー画面で流れる曲が、短い旋律のメロディーではあるけど、ノスタルジー、懐かしさを感じる寂しい・哀しい感じの曲で好きだ。
ヒロインの声は京野ことみでゲームEDに流れる曲も歌っている。双界儀の2,3年前にやっていた白線流しというドラマに京野ことみは出演していて、ちょっとイライラする役回りだった。ラブストーリーは突然に、の有森也実も同じなのだが、当然演じているのだけれど、イライラさせる演技があまりにしっくりきて、役者さん本人にその役を勝手にイメージとして投影してしまうパターンで、当時あまり良い印象を持ってなかった。ほんと勝手な視聴者様なのだが。。。
双界儀での、その京野ことみが歌うED曲は上手いわけじゃなかったけど、風の谷のナウシカの安田成美みたいな感じでとても味があって良かった。
好きなステージ
確か夜のビルステージがあって、そのビル間をキャラがブースト移動で敵の攻撃を避けながら進んでいくのだが、それがとてもスタイリッシュだった。ビル間をブースト移動しながらバトルってかっこいい。
漫画・小説
物語の中で、大騎とひふみという好きなカップリングがあるのだけれど、妄想だけでは満足できず公式の漫画と小説も買った。ゲームを補足する形ではとても良い内容だったけどカップリング狙いだとやはり物足りなかった。。
当時pixivみたいなサービスがあったらなあ、と思う。当時だとエアエッジでネットに繋いでサーファーズパラダイスといった、アニメ・ゲーム系の検索サイトで検索したけど、当時ホームページまで運営してこのカップリングを扱うところはほぼ見つけられなかった。
同人誌とかはあったのかなあ、そこまでは行動的に探せなかった。近くのイトーヨーカドーの小さい本屋で公式の漫画・小説を買う程度。
大学時代
このゲームを思い出したり、ゲーム内の音楽を聴くと、懐かしさを強く感じるのだが、おそらく当時の生活も一緒に思い出すからだと思う。ゲームプレイの時間自体はEDに行くだけならかなり短かいのだが、当時大学のレポート作成やネットサーフィン等で、一人暮らしで家にいるときは頻繁にこのサントラを流していた。
当時大学生で時間だけはいくらでもあって、でも友達は1人しかおらず、その友達は私以外に友達もいたしアルバイトもしていたし、私はひたすら一人でゲームばっかりやっていた。
双界儀の音楽を聴くと大学時代、大学とゲームショップとイトーヨーカドーの行き来、たまに実家に帰るといった、はたから見ると寂しい様に見えそうだけれど、自分としてはとても楽しかった時を思い出す。
京都龍の寺殺人事件【FC】
(ゲームの舞台の京都と、その登場人物のキャサリンをイメージして描いたドット絵 ※イメージなのでゲーム内にこのようなシーンはないです)
昨日テレビを付けたら、たまたま西村京太郎の十津川警部シリーズのドラマをやっていて、山村紅葉が刑事役で出演していた。
そういえば、昔、山村美紗の半生を描いたドラマがあって、とても面白かったのを思い出した。まあそもそも西村京太郎と山村美紗の関係性が面白いところによる、とは思う。
山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件【FC】
それでふとファミコンの「山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件」を思いだした。シリーズ2作目の「京都花の密室殺人事件」【FC】はクリアできたのだが、この1作目の龍の寺の方は結局クリアはできてない。
このゲームは、山村美紗の小説を原作にした京都を舞台にした基本的なアドベンチャーゲームだ。
コマンド総当たりでクリアできるのなら、当時小学生低学年の私でもなんとかクリアできたはずだが、どうやら詰み要素に引っ掛かってしまい、かなりゲーム終盤までいった記憶があるが、進まなくなってそのままに。
私のアドベンチャーゲームのプレイスタイルは、順調にゲームが進行している所までは、早く次の場面やイベントを見たくて、コマンドをひたすら選択して進めていくものだった。
詰まって、進まなくなった所で、あらためて登場人物の背景とか目的とか整理して考える。それもまた楽しかった。
ゲームをプレイしている時以外、授業中とか、学校の帰り道でも登場人物の背景や、関係性を考え、推理して楽しむ。
キャサリン
この物語はキャサリンというアメリカ人女性が登場し、主人公をサポートしてくれる。
ただゲーム中にはほどんどその背景(なんで日本に来ているのか?なんで探偵みたいなことをしているのか?等)の説明はなかったと思う、記憶にない。
もしかして説明書に記載があったかもしれないけど、当時ファミコンカセットを入手する手段は、主に週末に親に連れて行ってもらえる、中古本屋の一角にある小さいファミコンコーナーだけで、そこで売られているのは、ほとんど説明書も箱もついていない中古のファミコンカセットだった。
「山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件」もカセットのみ、箱・説明書なし、で買ったものだった。
都会感
ゲーム中には当然、京都らしい絵や要素が沢山出てくるが、不思議とその辺りは印象に残ってない。
都会なイメージのゲームだったな、という印象を持っている。
ゲーム内でことあるごとにカフェ・ド・ミサというキャサリン馴染みの喫茶店に行くのだが、その喫茶店と店主(マダム)が何とも言えずアーバンな雰囲気を醸し出していた。
喫茶店窓際から見える青と白のオーニング(窓の軒先に突き出た日差し除けのようなもの)と、その前に立つマダムの気品あふれる上品な感じのドット絵の記憶。
(オーニングはこんな感じ)
田舎の港町の漁師の家庭で育った私にとって、喫茶店に行く機会も無かったし、上品なマダムも見たこともない。「都会にはこういう素敵な場所があるんだ、私もいつかこういう場所でティータイムを楽しみたい」と憧れをいだいた。
今回あらためてゲーム画面のマダムを見てみて、あれ?…と思ったのが、どうやらマダムは山村美紗がモデルのようだった。
うーん、今まで気がつかなかった。