スーパーマリオブラザーズ【FC】
小学生の頃、親戚からカセットをゆずってもらってプレイした。
ゲームミュージック
初めてゲームミュージックのカセットテープを買った(買ってもらった)のがスーパーマリオブラザーズだった。
当時ヤマハのエレクトーンスクールに通っていて、そのスクールが二階にあり一階はレコード店になっていた。スクールが終わって親が迎えにくるまで時間があるときには、このレコード店で時間を潰していた。そこでスーパーマリオのカセットテープを見つけた。黒い背景にマリオのドットが描かれただけのシンプルなジャケットでかっこよかった。親にねだってみたら以外にすんなりと買ってくれた。
こんなデザインのカセットだったと思う。
このカセットテープ、サントラではなくてアレンジ集だった。もうカセットの現物は手元になく、一部の曲の出だししか覚えていない。「わたーしーはー、ららら、ぴーちーひめー♪」とスーパーマリオブラザーズの海のステージのBGMメロディにのせて女性の声で歌う。はじめてカセットテープでゲーム音楽を楽しむ形もあるのだと知って、ゲームミュージックに興味津々になった。それで学校の友達にもこういうのがあるんだよ、と無性に教えたくなった。
私の住んでいた町は、漁業が盛んだった。そのため町のあちこちに海の安全を守ってくれる金毘羅さんのお堂がたくさんあった。友達(なおみちゃん)の家の前にもお堂があった。なおみちゃんちに遊びに行く際には、お堂にお参りしてから行く。その日もマリオのカセットテープをポケットに入れて、お堂にお参りしてからなおみちゃんちに行った。ワクワクしながらなおみちゃんちのカセットデッキを借りてテープを流した。反応はいまいちだった。そうなるとテープを意気揚々と聞かせたことが急に恥ずかしくなって、急いで片づけて、ポッピン(ゴムの弾力で高く飛び跳ねるちいさなおもちゃ)遊びに戻った。
こんなおもちゃでひっくり返してその反動で飛ぶ。
ゲームブック
しばらくして中古本屋で、スーパーマリオを題材にしたゲームブックをてにいれた。ゲームブックという存在も、ゲームミュージック同様にスーパーマリオではじめて知った。
そのマリオのゲームブックで遊んでいるころ、ばあちゃんが地元の銀行の粗品だと思うが、コンセントランプをもらってきた。コンセントに指すと小さな緑色の灯りが付くインテリア。この灯りだけを付け、夜、部屋の電気を消すと秘密基地感が出た。もっと閉鎖的な一人だけの空間を作りたくて、そのランプを覆いかぶせるように毛布をかぶる。自分だけしか入れないちいさな空間をつくった。そのなかでゲームブックを楽しんでゲームの世界に没頭していった。
攻略マンガ
わんぱくコミックスの必勝テクニック完ペキ版を良く読んでいた。そういったファミコン攻略マンガの中でも、少女マンガ家が書いたマンガもあった。攻略というか、ラブコメで例えばスーパーマリオブラザーズを題材にした「うえだ未知」先生の漫画とかがあった。その漫画の掲載誌に別の女性漫画家の同じくマリオを題材にした話しがあってずっと探しているけどどうにも見つからない。マリオがゲームの中から出てきて現実世界で迷子になって、それを頑張ってゲームの世界に返してあげる少女達のストーリーがかわいらしい絵柄で書かれていた。いつかまた読みたい。
裏技
中古本屋にあった攻略本から幻の9面にいけるあの有名な裏技を知った。ただ裏技を実行するにはテニスのカセットが必要だが持ってなかった。友達のさちこちゃんちにあったので、カセットを貸してほしいな、と思った。たださちこちゃんちに遊びに行くと明らかにさちこちゃんの母親には歓迎されてない空気が漂う。さちこちゃんにテニスのカセットを貸してほしいので持ってきて欲しいな、とお願いすることもできたが、そのあと、さちこちゃんの母親から、うちのお母さんに何かいわれるかも。。と思ってお願いするのはあきらめた。
この前、久しぶりに地元に帰った時に町内を散歩して、さちこちゃんちの前を通ると、庭でさちこちゃんの母親が庭の手入れをしていた。
なおみちゃんちは更地になっていた。なおみちゃんちの前の金毘羅さんのお堂は小さいころは立派なものに見えたが、よく見ると壁は赤く塗ったプレハブだった。質素なお堂でかなり痛んでいたが、お堂の中は綺麗にされていていた。